LEDMAN、Micro LEDディスプレイ特許侵害で企業を提訴

2023年12月、LEDMANは中国・深セン市中級人民法院において、MTC傘下複数企業を相手取り特許権侵害訴訟を提起した。本件は、MTCが展開する「バーチャルピクセルディスプレイ」シリーズが、LEDMANの「ピクセル共有エンジン」表示技術(中国及び海外で取得した2件の新規表示特許)の権利を侵害している疑いがあることに端を発する。

 

LEDMANは2020年、業界に先駆けてCOB表示技術を基盤とした「ピクセル共有エンジン」表示技術を発表。画素配列とAIアルゴリズムにおける一連の画期的な革新により、Micro LEDディスプレイ製品の「低コスト化」と「高解像度化」という両立困難な課題を解決し、市場普及に大きく貢献してきた。この独自技術には「RGB三角配列・6光仮想ピクセル」「RGBG長方形配列・4光仮想ピクセル」などが含まれ、現在ではLEDMANの多数のCOBディスプレイ製品に採用されている。

 

LEDMANは同技術の開発・改良に多大なリソースを投入し、中国・米国・日本・オーストラリア・カナダ・欧州などで特許を出願。すでに複数の海外特許庁から権利を取得している。


「ピクセル共有エンジン」技術はLEDMANの重要な無形資産の一つである。同社は今回の措置について、「イノベーション成果の正当な権益を守るため、市場流通中の侵害製品に対しては、入札除外・展示会知的財産保護・税関知的財産検査などの法的手段を含め、行政執行または司法手続きを通じて断固として権利を行使する」と表明。さらに「業界全体で知的財産権と革新成果を尊重する風土を醸成し、LEDディスプレイ産業の健全な発展に寄与していく」との方針を明らかにした。

 

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